メガバンクに就職しないの?製造業1位の2倍の生産性

メガバンク・お勧め・アイキャッチ

たまるちゃん

メガバンクに就職しようと思ってるんだけど評判が悪いなあ。
採用人数も減ってきてるし、就職ランキングも下がってきてる。。。
メガバンクはエントリーしないほうがいいのかな?
メガバンクへの就職はおすすめじゃ。
既得権益ビジネスやからのう。
ビジネスの転換期で一時的に人気減少中なだけである。
パイを分け合う人数が減ってる今がチャンスじゃ!

デザイナーズ

 

本記事の内容
  • メガバンクについて
  • メガバンクは実は儲かっている
  • メガバンクのビジネスモデルは変わった

 

記事の信頼性

自己紹介

デザイナーズ(@designers_kinyu

  • 現役の金融機関営業員
    スタートアップ企業・VC担当
  • 豊富な金融営業経験
    リテール6年半ホールセール5年以上
  • トップセールス
    リテール最高年収:2,200万円

このブログを書いているデザイナーズは、現役の金融機関営業員です。
リテールではトップセールスで、最高年収は2,200万円でした。
現在はホールセールに引き上げてもらい、スタートアップ企業やVCを中心に100億円規模の取引をしています。

 

それでは記事の本編に入ります。

 

メガバンクについて

メガバンクについて説明していきます。

 

メガバンクの定義

メガバンクは以下の3グループです。

  1. 三菱UFJフィナンシャルグループ
  2. 三井住友フィナンシャルグループ
  3. みずほフィナンシャルグループ

 

第2次橋本内閣において1996年に提出された金融ビッグバン後に、合計約30行が統廃合を繰り返しました。
2006年にはほぼ現在の体制が確立します。

 

金融ビッグバン

金融機関に競争力を持たせるための、一連の規制緩和です。
1990年バブル崩壊前まで取られていた「護送船団方式」により、金融機関の競争力は著しく下がっていました。

 

三菱UFJフィナンシャルグループ:MUFG

三菱東京UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行等を傘下に持つ金融グループ。

通称「赤」(ロゴが赤)。
固く格式が高いイメージ。

 

三井住友フィナンシャルグループ:SMBC

三井住友銀行等を傘下に持つ金融グループ。

通称「緑」(ロゴが緑)。
体育会色が強く、チャラチャラしたイメージが強い。

 

みずほフィナンシャルグループ:みずほ

みずほ銀行・みずほ信託銀行を傘下に持つ金融グループ。

通称「青」(ロゴが青)。
システムトラブルが多いことからわかるように、社内でも統率が取れていないことが多い。

 

メガバンクが出来た経緯は消極的

「金融ビッグバン」以前の銀行には多くの政府の庇護がありました。
代わりに様々な規制も存在しており、銀行の自由度は乏しいです。

 

1990年のバブル崩壊後、過剰融資による不良債権が急増しました。

「護送船団方式」により競争力を失っていた銀行は、統廃合を繰り返しました。

この結果出来たのがメガバンクです。
メガバンクは消極的な統廃合の結果出来ました。

 

メガバンクは実は儲かっている

2019年1月現在、メガバンクは十分儲かっています
メガバンクの決算資料を見ていきます。

 

三菱UFJフィナンシャルグループ

 

三菱UFJフィナンシャルグループ:連結経常収益

「連結経常収益」は金利差で得た収入や、お客様から頂いた手数料のイメージです。
物を作っている会社の「売上」にあたるものです。

2017年度は6兆円強の売上がありました。
生産性がすごく高いです。

 

三菱UFJフィナンシャルグループ:従業員1人当たりの売上

6,068,061(百万円)/117,321(人)=5,172(万円)

 

三菱UFJフィナンシャルグループ:連結経常利益

「連結経常利益」は連結経常収益から経費を引いたものです。

経費の中には人件費や家賃・光熱費などが含まれます。
物を作っている会社の「粗利」にあたるものです。

2017年度は1.5兆円弱の粗利がありました。

 

三菱UFJフィナンシャルグループ:従業員1人当たりの粗利

1,462,418(百万円)/117,321(人)=1,246(万円)

 

三菱UFJフィナンシャルグループ:親会社株主に帰属する当期純利益

「親会社株主に帰属する当期純利益」は純粋に会社が儲かったお金です。

粗利に対して、金利負担だとかその他諸々の調整をして残ったお金です。
この項目は物を作ってる会社と同じです。

2017年度は1兆円弱の純利益がありました。

 

三菱UFJフィナンシャルグループ:従業員1人当たりの純利益

989,664(百万円)/117,321(人)=843(万円)

 

三菱UFJフィナンシャルグループ:平均年齢

平均年齢は40.4歳です。

 

三菱UFJフィナンシャルグループ:平均年収

平均年収は1,061万円(2017年度)です。

 

たまるちゃん

すごい気はするけど比較しないとわからないなあ。
メガバンク他2グループの紹介をするぞ。
その後で、金融以外で1番2017年度採用人数の多かった「三菱電機」と比較していくのじゃ。

デザイナーズ

 

三井住友フィナンシャルグループ

 

三井住友フィナンシャルグループ:連結経常収益

2017年度は6兆円弱の売上がありました。
三菱UFJより少し落ちます。

ただし、1人あたりで見ると三菱UFJよりも3,000万円近く生産性が高いです。
かなり大きい開きになっています。

 

三井住友フィナンシャルグループ:従業員1人当たりの売上

5,764,172(百万円)/72,978(人)=7,898(万円)

 

三井住友フィナンシャルグループ:連結経常利益

2017年度は1.1兆円強の粗利がありました。
売上が大きい割には粗利は伸びていないです。

 

三井住友フィナンシャルグループ:従業員1人当たりの粗利

1,164,113(百万円)/72,978(人)=1,595(万円)

 

三井住友フィナンシャルグループ:親会社株主に帰属する当期純利益

2017年度は0.7兆円強の純利益がありました。

 

三井住友フィナンシャルグループ:従業員1人当たりの純利益

734,368(百万円)/72,978(人)=1,006(万円)

 

三井住友フィナンシャルグループ:平均年齢

平均年齢は39.5歳です。

 

三井住友フィナンシャルグループ:平均年収

平均年収は1,187万円(2017年度)です。

 

みずほフィナンシャルグループ

 

みずほフィナンシャルグループ:連結経常収益

2017年度は3.5兆円程の売上がありました。
メガバンクだと三菱が一番生産性がいことがわかりました。
三菱は5,172(万円)です。

 

みずほフィナンシャルグループ:従業員1人当たりの売上

3,561,125(百万円)/60,051(人)=5,930(万円)

 

みずほフィナンシャルグループ:連結経常利益

2017年度は0.8兆円弱の粗利がありました。

 

みずほフィナンシャルグループ:従業員1人当たりの粗利

782,447(百万円)/60,051(人)=1,302(万円)

 

みずほフィナンシャルグループ:親会社株主に帰属する当期純利益

2017年度は0.5兆円強の純利益がありました。

 

みずほフィナンシャルグループ:従業員1人当たりの純利益

576,547(百万円)/60,051(人)=960(万円)

 

みずほフィナンシャルグループ:平均年齢

平均年齢は40.7歳です。

 

みずほフィナンシャルグループ:平均年収

平均年収は968万円(2017年度)です。

 

参考 有価証券報告書みずほフィナンシャルグループ

 

三菱電機

 

「粗利」にあたる項目がなかったので、「売上高」と「純利益」だけを見ていきます。

 

三菱電機:売上高

4.4兆円強の売上です。
メガバンクの半分ほどの生産性です。

 

三菱電機:従業員1人当たりの売上

4,431,198(百万円)/142,340(人)=3,113(万円)

 

三菱電機:当社株主に帰属する当期純利益

0.3兆円弱の純利益です。
メガバンクの1/5の生産性です。

 

三菱電機:従業員1人当たりの純利益

271,880(百万円)/142,340(人)=191(万円)

 

三菱電機:平均年齢

平均年齢は40.2歳です。

 

三菱電機:平均年収

平均年収は792万円(2017年度)です。

 

ちなみに2017年度の三菱電機は過去最高益です。

 

参考 経営・事業説明会資料三菱電機

 

メガバンクの生産性は高い
  • 過去最高益の物づくりの会社より高い
  • 現在でも高い生産性を維持
  • ビジネスモデルの違いによるもので、物づくりの会社の生産性が低いわけではない

 

メガバンクのビジネスモデルは変わった

アベノミクスにより、黒田日銀の異次元金融緩和と、それに伴うマイナス金利が導入されました。
メガバンクのビジネスモデルは変化を余儀なくされました。

 

アベノミクス前のビジネスモデル

STEP.1
預金収集:金利支払
低金利で預金(日本円)を集める
STEP.2
国債購入:金利受取
預金で集めたお金で超長期国債(30年)等を買う
STEP.3
民間融資:金利受取
融資はしっかり担保をとって貸し倒れの無いように行う
STEP.4
楽に儲かる
STEP.2 + STEP.3 – STEP.1
機械的に行うことで楽に儲かる仕組みが出来上がっていた

 

預金収集:金利支払

顧客より定期預金や普通預金にてお金を集めて金利を支払います。
金融緩和前は0.03%程ですので、100万円で300円の金利になります。

銀行はこの金利を預金者に支払うことで、そのお金を好きに使うことができます。
使途自由です。

 

参考 預金種類別店頭表示金利の平均年利率等日本銀行

 

国債購入:金利受取

顧客から集めたお金を運用します。

国債の購入=国にお金を貸すということになるので、一番安全な貸出先になります。
10年〜30年の長期〜超長期国債を購入します。
2%強の金利収入を得ます。

 

預金者に払う金利はほぼ0%。
金利収入のほとんどが利益です。

 

参考 30年国債平均利回り退職給付会計ポータル

 

家計における金融資産は2,000兆円弱

日本人は預金が大好きです。
家計資産の半分以上が預金です。

 

アメリカの預金率は10%です。
資産運用は50%以上です。

家計資産の状況は全く違います。

 

参考 家計金融資産日本銀行 参考 日米家計資産推移ガベージニュース

 

三菱UFJフィナンシャルグループの預金

170兆円強です。

全部2%で運用すると、年間3.4兆円の金利収入になります。

 

2017年度の三菱UFJフィナンシャルグループの売上は6兆円強でした。
もっと高い金利で運用していることが想定されます。

 

参考 業績について三菱UFJフィナンシャルグループ

 

融資:金利受取

国債よりも高い金利収入が得られるのが、民間企業や個人向け融資です。
貸付期間にもよりますが、国債よりも貸し倒れのリスクが高い分、金利は高く設定されることが多いです。

 

参考 貸出約定平均金利日本銀行

 

メガバンクは楽に儲かっていた

メガバンクブランドに集まる顧客の預金で、国債を買うだけの簡単な仕事です。
メガバンクが寝てても儲かると言われる理由です。

この頃のメガバンクは結構人気がありました。

 

金融緩和後のビジネスモデル

STEP.1
預金収集:金利支払
超低金利で預金(日本円)を集める
STEP.2
金融商品購入:金利受取
預金で集めたお金で超長期国債(30年)等を買う
加えて外国債券や不動産投資信託(J-REIT)なんかも買う
STEP.3
民間融資:金利受取
融資はしっかり担保をとって貸し倒れの無いように行う
加えて高金利の無担保ローンも行う
STEP.4
金融商品販売:手数料受取
預金者に営業をかけ、預金から金融商品に乗り換えてもらう
STEP.5
苦労しないと儲からない
STEP.2 + STEP.3 + STEP.4 –  STEP.1
今までの仕組みを機械的に行うだけでは儲からなくなってきた
新たな仕事が増えた

 

預金収集:金利支払

金融緩和後の預金金利のベースは0.01%です。
金融緩和前の1/3程です。

 

参考 預金種類別店頭表示金利の平均年利率等日本銀行

 

金融商品購入:金利受取

国債の金利が下がってしまったことにより、お金の預け先を横広げする必要が出てきました。
30年債は半分程度の金利で済んでいますが、10年債に至っては預金金利の0.01%とほとんど変わりません。

 

メガバンクはお金の預け先を外国債券や不動産投資信託(J-REIT)にも振り向けています。

外国債券は為替リスクがあるため、金利収入は確保できても、投資元本が目減りする可能性があります。
実際メガバンク含め、地方の金融機関(地方銀行や信用金庫)は、外国債券の損失を計上しています。

 

参考 30年国債平均利回り退職給付会計ポータル 参考 金融庁、地銀に有価証券運用の含み損の適切な処理を要請ロイター

 

民間融資:金利受取

国にお金を貸す=国債を購入することで金利収入を得にくくなりました。

 

そこで重要になってくるのが、民間企業や個人に対する融資です。

会社の設備投資のための事業融資、個人であれば住宅ローン・マイカーローンが一般的です。
住宅ローンは家を担保にとってお金が貸せるので、メガバンクからしてみても優良な貸付になります。

 

銀行は今無担保のカードローンに力を入れています。

5%以上の金利収入(高いものだと15%程度)が見込めるからです。
クレジットカードのリボ払いも同様です。

無担保のため破産されたりすると貸し倒れになってしまいます。
しかし金利が高いため、メリットの方が大きいです。

 

現在、企業相手の事業資金融資では金利がとれなくなってきています。
そこで、個人がメガバンクのターゲットになっているのです。

 

金融商品販売:手数料受取

運用の責任を預金者個人に持ってもらい、その販売手数料で稼ごうというビジネスモデルが出てきました。
証券会社のビジネスモデルです。

銀行であるメガバンクが真似し始めています。

 

代表的な金融商品は投資信託で、販売の手数料は3%が一般的です。

販売時に3%の収入が発生するので金融機関としてはおいしいです。
投資信託の場合は信託報酬という安定収益まで入ってきます。

 

投資信託・買ってはいけない・アイキャッチ 投資信託を買ってはいけない唯一の理由【手数料が高い】

 

メガバンクは今苦労しないと儲からない

金融緩和前のメガバンクは、ノーリスクハイリターンのビジネスモデルでした。
金融緩和後は、リスクを負わないとリターンを得られません。

 

メガバンクが今後目指すビジネスモデル

メガバンクの目指すビジネスモデルは、同じ寝てても儲かるビジネスモデルです。
多くの金融機関は金利から信託報酬狙いにシフトしています。

 

預金を投資信託にシフトするビジネスモデル

投資信託の信託報酬を1%と仮定します。
三菱UFJフィナンシャルグループの預金残高が170兆円ほどです。
このうち1割にあたる17兆円を投資信託に乗り換えてもらった場合、1年間で1,700億円の安定収益が入り続けます。

 

まとめ

メガバンクは今でも入社するべき会社です。
投資信託による新しいビジネスモデルを確立して、高い生産性を維持しようとしています。

現状物づくりの会社の倍程度の生産性がメガバンクにはあります。
人気が下がってる今が入社のチャンスです。

 

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