たまるちゃん
色々な証券会社に口座を開設して、毎回ブックビルディングしてるのに。。。
IPOに当選する方法は無いかなあ?
証券会社はIPOの8割以上を、抽選によらない配分でしておる。
セミナー参加などで営業員に貢献するんじゃ。
小口でもIPOを配分してもらう可能性を高めることが出来るぞ!
デザイナーズ
- IPO配分の仕組み
- リーグテーブル上位の証券会社に口座開設をしよう
記事の信頼性

デザイナーズ(@designers_kinyu)
- 現役の金融機関営業員
スタートアップ企業・VC担当 - 豊富な金融営業経験
リテール6年半・ホールセール5年以上 - トップセールス
リテール最高年収:2,200万円
このブログを書いているデザイナーズは、現役の金融機関営業員です。
リテールではトップセールスで、最高年収は2,200万円でした。
現在はホールセールに引き上げてもらい、スタートアップ企業やVCを中心に100億円規模の取引をしています。
それでは記事の本編に入ります。
CONTENTS
IPO配分の仕組み
証券会社は各々「配分方針」を公表し、それに基づきIPOの配分を行なっています。
過去、利益供与・損失補填のためにIPOの配分が使われていた時代がありました。
今は公平性を担保するため、「配分方針」の策定・公表が証券会社に義務付けられています。
配分方針は2つ
主な記載内容は以下の2つです。
- 抽選によるサービスにおける配分方針
- 抽選によらないサービスにおける配分方針
抽選によるサービス
野村證券の配分方針を見ていきます。
ネット中心の口座におけるサービスになります。
野村證券は「ネットと電話サポートコース」です。
手数料が安い反面、証券会社からの営業・情報提供が少ないです。
小口の顧客が多く担当者は付きません。
ネット証券と競合する部分であり、証券会社は儲かり難いです。
証券会社のリソースもあまり充てられません。
IPOは引受契約です。
「売れ残ったら証券会社が自分で引き取ります」という契約を、引受証券会社は株主と結んでいます。
売れ残るリスクを証券会社は背負っているので、配分方針は証券会社都合でOKになっています。
配分方針の要点は以下の2つです。
- 抽選に付する数量は、当社の販売数量のうち個人のお客様への販売を予定している数量の10%以上とする
- 「IPOの抽選参加サービス」への抽選参加者を厳正に機械的処理で行い、当せん者および補欠当せん者を決定する
機械的に資産量や取引量でソートした後に、厳正に処理します。
配分の全てを機械的に処理しているわけではありません。
IPOの配分にはブラックボックスがあることを理解しましょう。
売れ残った株式は「募残(ぼざん)」と呼ばれ嫌われます。
人気のないIPOの営業だけくるのは、証券会社が募残を残したくからです。
抽選によらないサービス
対面中心の口座におけるサービスになります。
野村證券は「窓口相談コース」です。
証券会社の中心を担う口座です。
手数料が高い反面、証券会社からの営業や情報提供があります。
大口の60代〜70代の富裕層がメインです。
大口は5,000万円入金して金融商品を買うことが出来るレベルの顧客です。
この人たちとIPOを取り合うことになります。
配分方針の要点は以下の2つです。
- 販売に際しては、購入希望や購入申込み等の内容、当社との取引状況、お預りの状況、金融商品投資についての知識・経験、資力、投資目的等を確認するとともに、公募株式等の購入に係るリスクへの認識度、当該銘柄に対する評価の適切性を考慮し、公正な販売に努める
- 特定のお客様に過度に集中した販売を行うことのないよう、販売回数や販売数量に留意する
大事なのが「当社との取引状況、お預かりの状況」の部分です。
取引・お預かりが多いと配分されやすいです。
小口には配分しないとも読めます。

- 小口投資家には配分しない
- 大口投資家は優遇される
抽選に寄らないサービスコースを狙おう
「窓口相談コース」です。
窓口相談コースは大口以外は配分が厳しいと申し上げました。
大口の投資家とIPOを取り合うのは難易度が高いです。
しかし、窓口相談コースは努力次第でIPOが貰えます。
IPO獲得のために紹介・セミナー参加をしよう
紹介・セミナーへの参加を積極的に行うことです。
紹介・セミナー参加はお金がなくてもできます。
営業員にはセミナー誘致ノルマがある
証券会社の営業員にはノルマがあります。
その中に、口座開設件数やセミナー誘致件数があります。
口座開設件数やセミナー誘致件数は、すぐ収益に繋がりません。
営業員にとって後回しにしがちな仕事です。
セミナー誘致を手伝ってくれる顧客は営業員から重宝されます。
営業員からの評価が上がり、IPOの配分に繋がります。
実際にセミナー参加が理由でIPO配分がある
デザイナーズが新入社員の頃、障害年金で生活しているセミナー好きの男性がいました。
預かりは1,000万円程度です。
セミナーに呼べば絶対に来てくれるので、デザイナーズからも支店からも重宝されていました。
実際年3,4回はIPOの配分がありました。
リーグテーブル上位の証券会社に口座開設をしよう
どの証券会社どれぐらいの量の株式を引き受けてるか順位付けしたものがリーグテーブルです。
IPOの引受量を見る上での参考になります。
リーグテーブルは、質の良し悪しではなく純粋に量だけで判断されます。
IPOに限らず、引き受けた株式の総量です。
上位の証券会社に口座を開けることが、IPO獲得の近道です。
野村・SMBC日興・大和・みずほ・三菱UFJモルガンスタンレーの大手5社でOKです。
2018年3Q株式リーグテーブル上位10社は以下の通りです。
- 野村
- SMBC
- 大和
- みずほ
- JPモルガン
- ゴールドマンサックス
- 三菱UFJモルガンスタンレー
- バンク・オブ・アメリカ/メリルリンチ
- シティ
- SBIホールディングス
まとめ
IPOに当選するには、営業員付きのコースで口座開設をし、紹介・セミナー参加で営業員に貢献することが必要です。
IPOは株価が2〜3倍になることが多いです。
100株でも貰えれば、時給換算でも大きい金額になります。
紹介やセミナーへの参加は積極的に行いましょう。