たまるちゃん
もっと稼ぎたいしIFAに転職した方がいいのかな?
IFA法人所属IFAの年収は1,000万円程で稼げておらん。
IFA法人への転職ではなくIFA法人の設立をして、経営+IFAの二足のわらじで独立がお勧めじゃ!
デザイナーズ
- IFAの仕組み
- IFAの平均年収は1,000万円
- IFAの未来は明るい
記事の信頼性

デザイナーズ(@designers_kinyu)
- 現役の金融機関営業員
スタートアップ企業・VC担当 - 豊富な金融営業経験
リテール6年半・ホールセール5年以上 - トップセールス
リテール最高年収:2,200万円
このブログを書いているデザイナーズは、現役の金融機関営業員です。
リテールではトップセールスで、最高年収は2,200万円でした。
現在はホールセールに引き上げてもらい、スタートアップ企業やVCを中心に100億円規模の取引をしています。
それでは記事の本編に入ります。
CONTENTS
IFAの仕組み
現在日本では、営業部門を持たない証券会社(金融商品取引業者)が、外部の営業員(金融商品仲介業者)に業務を委託することが出来ます。
この業務を委託された営業員がIFAです。
IFA
Independent(独立系) Financial Advisorの略称。
内閣総理大臣の登録を受けた金融商品仲介業者、もしくは金融商品仲介業者に所属する外務員である必要があります。
金融商品仲介業者
2003年の証券取引法改正により、金融商品取引業者以外でも内閣総理大臣の登録を受け、金融商品取引業者の業務委託を受けることで「証券仲介業」を営むことができるようになりました。
2007年9月の金融商品取引法の施行に伴い、「証券仲介業」は「金融商品仲介業」に名称変更しました。
金融ビッグバンの少し後から出来る様になりました。
金融商品仲介業者の登録は、個人・法人どちらでも可能
IFA個人事業主として個人で登録するのもOK、IFA法人として法人で登録するのもOKでです。
IFAは個人事業主のケースと、IFA法人に所属する業務受託者のケースがあります。
IFA法人とIFAは業務委託契約であるケースが多い
IFA法人がIFAを正社員として雇用するフィナンシャルスタンダードの様な会社も稀にあります。
正社員であっても大手金融機関のような福利厚生は求めない方が良いでしょう。
- IFA法人に所属して、個人事業主として業務委託契約を結び働く
- IFA法人に所属して、正社員として雇用契約を結び働く
- IFA法人を設立して、代表者として働く
- IFA個人として起業し、個人事業主として働く
金融商品取引業者
IFAは、株・債券・投資信託などを扱う金融商品取引業者である、証券会社や銀行と業務提携を結ぶ必要があります。
個人(個人事業主)契約ならエース証券が現在の主流です。
法人だと楽天証券・SBI証券です。
自社で営業部門を大きく持たない金融商品取引業者が、IFA支援事業を行うことが多いです。
参考 金融商品仲介業者(IFA)一覧金融庁 参考 IFA法人一覧|契約金融商品取引業者数ランキング2019/06|契約証券会社の多いIFA法人は?マネーアドバイスセンター
大手IFA法人
大手IFA法人3社を紹介していきます。
アイ・パートナーズフィナンシャル(AIPF)
商 号:株式会社アイ・パートナーズフィナンシャル
設 立:平成18年2月8日
IFA数:173名(2020年3月時点)
業界最大手。
数年以内に上場も考えてるようです。
フィナンシャルスタンダート(FS)
商 号:ファイナンシャルスタンダード株式会社
設 立:平成24年10月
IFA数:16名(2020年5月Webアドバイザー紹介より)
IFA数は多くありませんが、楽天IFAカンファレンスで表彰される優良IFA法人です。
IFA法人では珍しく正社員雇用です。
CSアセット
商 号:CSアセット株式会社
設 立:平成24年11月
IFA数:70名(2019年4月時点)
CSはCustomer Satisfaction(顧客満足度)の略称です。
会長と社長の山田さんはご夫婦です。
IFAの平均年収は1,000万円
一般的には高いかもしれませんが、大手証券会社営業員の年収と比較すると高くはありません。
大手証券会社営業員は、30歳で最低1,000万円のイメージです。
個人事業主としてIFAで働く場合経費が使えます。
可処分所得は同じ収入のサラリーマンより多くなります。
アイ・パートナーズ所属IFAの報酬体系
※面接経験者からの情報提供によって作成していますので、実際の数値や条件とは乖離がある場合があります。IFAの月収=手数料報酬の65%−100,000円〜130,000円(毎月固定)
※そのIFAが担当する顧客から、証券会社に対して支払われる手数料つまりIFAは、金融商品を販売することで計上した手数料の65%から最大130,000円を差し引かれた金額が月の収入になります。
計算すると以下のようになります。本題「IFAの平均年収」
上のデータに基づいて年間手数料の平均額を算出すると
(13億5,000万−95×10万×12)÷95≒1300万
となりますので、IFAの平均年収は
1,300万×90%−120万=1,050万
となります。計算してみると1,050万円という、割とリアルな数字が出てきました。
平均なので中央値だともう少し低くなりそうな気もしますし、実際の条件やデータは異なる場合があります。
しかし、あながち大きく乖離はしていないような気がします。個人事業主で今後の収入が不安定で尚且つ保証がないと考えると、これは少ないかもしれないですね。
IFAの収入モデル
IFA法人に所属する場合は、概ね自身の手数料収入の60%前後のイメージです。
金融商品取引業者(SBI証券・楽天証券など)から、金融商品仲介業者(IFA法人)へは手数料収入の70%〜80%が入金される様です。
差額の10%〜20%は、IFAがIFA法人に施設利用料等の名目で上納していることになります。
手数料収入が毎月200万円だと20〜40万円、年間240〜480万円になります。
IFAが50人在籍するIFA法人だと、IFA法人は毎月1,000〜2,000万、年間1.2〜2.4億円の収入を得ます。
アイ・パートナーズフィナンシャルはIFAが200人近いので相当儲かっているはずです。
- 年収は1,000万円強
- 年間手数料2,000万円弱で、60%程度がIFAの収入となる
- IFA法人の取り分は10〜20%程度
FAの収入モデル
最近採用を見かけなくなりましたが、IFAではなくFAという職種があります。
Independent(独立系)ではなく、金融商品取引業社(証券会社)所属のFAです。
野村のFAが有名です。
昔は大手証券会社にもFAが沢山いた
リーマンショック前あたりから、総合職との給与格差是正や手数料第一主義からの脱却のために、FAの採用を縮小しました。
給与モデルとしては、IFAと同じ歩合制です。
会社の福利厚生も比較的充実しています。
野村のFAの場合、営業時に野村の看板が使えることに大変価値があります。
歩合制で証券営業をしたいだけなら、野村のFAでもいいと思います。
参考 営業部門ファイナンシャル アドバイザー 採用情報野村證券
総合職の収入モデル
証券会社で歩合がつきやすい部門は、IFAと同じリテール部門です。
ただ、給与格差が開きすぎるのも問題です。
リテールのプレーヤーは1,000万弱〜3,000万円台がレンジです。
ITバブル期には「四捨五入で1億円」のプレーヤーもいました。
- 30〜35歳の係長クラスで1,000〜1,200万円
- 35〜40歳の課長クラスで1,200〜1,500万円
- 40歳以上の部長クラスで1,500〜2,000万円
- 役員になると2,000万円超
IFAの未来は明るい
ペースは緩やかですが、預かり残高・認知度が着実に上がっています。
野村証券の預かり残高は100兆円強なので、IFAはまだまだ伸びしろがあります。
IFAの数もまだ米国の30分の1です。
金融庁によるとIFA大手10社の預かり資産は2016年3月末の1778億円から、18年末には約2倍の3520億円に増えた。
IFA会社やネット証券がセミナーや無料相談を開催するなどし、認知度は高まっている。
資産の多い高齢層だけでなく、30~40代向けのセミナーも多い。
米国の独立系FA(IFA)は、約12.7万人となっている。
日本のIFA(金融商品仲介業者の登録外務員数)は約3,800名に留まっている一方、米国において、個人向けの資産運用などの金融サービス提供では、社員系アドバイザーと相並ぶ主力形態となっている。
まとめ
IFAの年収は1,000万円強で、大手証券会社とあまり変わりません。
IFA法人に所属するIFAは、IFA法人施設使用料を支払う関係上、手数料収入の60%前後が所得になります。
IFA法人を設立して、自分が代表&IFAとして働く方が効率的です。
IFA業界は預かり残高・IFA数どちらも伸びています。
ただ本場米国に比べるとIFA人員は30分の1です。
これから伸びしろの大きい業界と言えるでしょう。