【半沢直樹2020・第2話】現役の金融機関ホールセラーが解説!

たまるちゃん

半沢直樹2020の第2話も面白かった!
だけど金融機関は馴染みがないからしっくりこないところも多いな。。。
サラッと気になるところを解説して欲しい!
半沢直樹シリーズはデザイナーズも小説は全部読み、テレビもリアルでもちろん全部見てきた大ファンじゃ。
第2話の感想を金融機関ホールセラーの体験を踏まえながら解説していくぞ。
半沢直樹(新シリーズ)ダイジェスト版&次回予告|TVerのスクリーンショット13枚と一緒に見ていこう!

デザイナーズ

 

ネタバレがあります

 

本記事の内容
  • 書類を破いて紙吹雪にすることってあるの?
  • 直筆の手紙を送ることってあるの?
  • 最初から騙しにかかる営業部長っているの?
  • 本を出版する経営者もお金のために人を騙すの?
  • 出てくる人たちやたら携帯で電話するけどなんで?
  • 取締役会ってこんな人数多いもんなの?
  • 郷田社長の様な綺麗な笑顔の人が本当に人を騙すの?
  • 三木さんが書類盗み見したのは流石にやばくない?
  • 半沢部長みたいに尋問するビジネスマンて本当にいるの?
  • 半沢部長と伊佐山部長座らないの?
  • 岡社長置物みたいだけどいいの?
  • 顧客第一主義って本当に思ってるの?
  • 中野渡頭取が一番胡散臭くない?

 

記事の信頼性

自己紹介

デザイナーズ(@designers_kinyu

  • 現役の金融機関営業員
    スタートアップ企業・VC担当
  • 豊富な金融営業経験
    リテール6年半ホールセール5年以上
  • トップセールス
    リテール最高年収:2,200万円

このブログを書いているデザイナーズは、現役の金融機関営業員です。
リテールではトップセールスで、最高年収は2,200万円でした。
現在はホールセールに引き上げてもらい、スタートアップ企業やVCを中心に100億円規模の取引をしています。

 

デザイナーズは、Spiralの瀬名社長やFOXの郷田社長の様な人と仕事をする部門に在籍しています。
金融の専門家から見てもよく出来ている番組だと思います。

 

この記事を読むと、半沢直樹2020の面白おかしいところが分かります。

 

それでは記事の本編に入ります。

 

書類を破いて紙吹雪にすることってあるの?

 

結論:あります

 

半沢部長の様に顧客に紙吹雪をされるケースは珍しいです。
基本的には書類を見ないで突き返されるところまでです。

 

紙吹雪が舞うのは基本的には社内での書類のやり取りの時です。

デザイナーズがよくやられたのは上司に甘い見込みリストを提出したときです。
「こんなんで出来ると思ってんのか!やり直しだ!」
と言ってA4一枚を半分にちぎって投げる感じです。

4分割して上に投げるまで見たのは、1個上のどうしようもない先輩の1回だけです。

 

営業員的には社長・副社長揃って面談の時間をとっていただけているかつ、書類をわざわざ紙吹雪にしてくれるあたりまだ脈を感じます。
本当に脈がない時は連絡がつかないものです。
瀬名社長が森山調査役の電話を居留守でブッチしている状況が一番ネガティブな状況です。

顧客に紙吹雪をやられてるうちはまだ見込みがあると思って良いでしょう。

 

直筆の手紙を送ることってあるの?

 

結論:すごくあります

 

直筆で宛名が書いてある封筒をそのまま捨てたことがありますか?
ほとんどの人は無いと思います。

直筆の手紙にはすごいパワーがあります。
字の綺麗・汚いは別にして、貰った側は嬉しい気持ちになります。

 

金融機関営業員の新規開拓営業において、直筆の手紙は必須です。
野村証券は巻物に筆で手紙を書く文化が今でも残っています。

 

デザイナーズもアラフォーのおじさんですが、貴重な面談の後には今でも直筆で手紙を書きます。
老若男女・時代を問わず直筆の手紙は効きます。

 

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最初から騙しにかかる営業部長っているの?

 

結論:いません

 

太洋証券の担当者が平社員であっても、瀬名社長を騙し討ちにする様なことは絶対にしません。

太洋証券は準大手〜中堅の証券会社として描かれています。
規模としては大きくありませんが、営業部長と言うポジションには、高い倫理観と能力を持った選ばれし者が就任します。

 

太洋証券が組織としてスパイラルを騙す提案をしたのならば、倒産に追い込まれるレベルです。
また、広重部長が独断で提案をしていたとしたら、懲戒解雇レベルの処分になります。

 

服務規律違反行為:懲戒解雇

刑法犯に準ずる行為や、刑法犯等が懲戒解雇に該当します。
金融機関から刑法犯が出ることは、金融機関のイメージ低下につながるため、基本的には揉み消されます。

デザイナーズの上司に横領をした人間がおりましたが、大事にはならずいつの間にか消えていました。
転職する時に顧客情報を持ち出した人間は懲戒解雇になっていました。

前科がある人間は金融機関に就職することが出来なくなります。
顧客情報を転職先に持ち出されない様にするには、懲戒解雇にする必要があります。

 

本を出版する経営者もお金のために人を騙すの?

 

結論:騙しません

 

今現在成功している経営者も、数多くの失敗をしてきている人がほとんどです。
会社を潰したり、借金まみれになったり、飯もろくに食えない状況になっている人も沢山います。
起業1発目で順風満帆に成功、というのはレアケースです。

多くの経営者と話すと感覚が掴めてくるのですが、お金に執着している経営者はほとんどいません。
経営をする上でお金の管理が必要だからやっているだけで、守銭奴みたいな人はデザイナーズ自身ほとんど見たことがないです。

 

郷田社長の様な素晴らしい経営者は、お金よりも人が大事だと言うことを絶対にわかっています。
そんな素晴らしい経営者が、目先のお金のために人を騙すことはありません。

お金は無くなってもすぐ貯まりますが、無くなった信用は一生取り戻せません。
素晴らしい経営者はそのことをよくわかっています。

 

デザイナーズ

金融機関におけるリテール営業は「経営者×富裕層」に対して行うのが鉄則である。
もちろんお金も持っておるし、何より義理堅いからキャンセル・クレームが無いんじゃ。

 

出てくる人たちやたら携帯で電話するけどなんで?

 

結論:録音防止のため

 

金融機関におけるデスクの電話は基本的に録音されています。
言った言わないの水掛け論を防止するために、証拠として録音データを長期間保存します。

 

録音が残るとまずい発言をする場合は、携帯電話で話すのが一般的です。
ただし最近は、携帯電話の内容まで録音する流れになってきています。

大手金融機関だとほとんど導入されているのでは無いでしょうか。
電話で受発注を行う証券会社においては、結構携帯電話への録音機能が導入されていると聞いています。

 

取締役会ってこんな人数多いもんなの?

 

結論:多くありません

 

2,000億円程度の時価総額の会社が、これほど多くの取締役を抱えることはありません。

Spiralはオーナー系なので、基本的には3〜5人ぐらいのイメージです。
特に創業メンバーが2人抜けたばかりなので、3人ぐらいが現実的なラインです。

取締役が20人ぐらいいる規模となると、時価総額1兆円以上無いとおかしいです。

 

郷田社長の様な綺麗な笑顔の人が本当に人を騙すの?

 

結論:騙しません

 

30歳を超えたあたりで、人間の生き様は謙虚に顔に出ます。
性格が悪い人は性格が悪い顔、気が弱そうな人は気が弱そうな顔になります。

 

郷田社長の様な健全な笑顔が出来る人は、基本的に健全です。

「悪魔は笑顔で近づいてくる」と言われますが、営業を数年やって1万人ぐらいの人と会えば、悪魔か天使かは顔を見れば分かります。

デザイナーズは仕事をする上で信用がおける人間か・おけない人間かを初回面談時の5秒で判断します。
「この人は信用が置けないな。。。」と最初に思った人は、基本的にずっと信用が置けないケースが多いです。

 

三木さんが書類盗み見したのは流石にやばくない?

 

結論:やばいです

 

今のところ1番の犯罪行為です。
特に情報を子会社に流したことからも間違いなく懲戒解雇の対象です。

三木さん善い人ですが危ない橋渡りすぎです。。。

 

営業活動の方法や顧客の提案内容は、以下の3パターンに分かれます。

  • ホワイトな手法:健全
  • グレーな手法 :場合によっては指摘を受ける
  • ブラックな手法:法令違反など

基本的に営業活動・顧客提案はホワイトの範囲内で行うことが大事です。
ただし場合によっては、グレーゾーンやブラックゾーンを渡る必要が出てきます。

 

指摘を受けた場合や法令違反が明るみになった場合の損失と、グレーゾーンやブラックゾーンを渡るメリットを天秤にかけて、渡るかどうかを判断します。

 

 

デザイナーズは法学部出身なのですが、法律は「〜をしてはいけない」と言う書き方は一切していません。
「〜をしてはいけない」と言う書き方をするのは倫理です。

極端な例ですが、殺人罪の法定刑は「死刑又は無期懲役若しくは5年以上の懲役」です。
死刑になる覚悟を持っている場合、殺人というブラックゾーンを渡る論点整理は出来ていることになります。

 

もちろん殺人を推奨するものではありません

 

デザイナーズは「清濁併せ吞む」営業スタイルです。

顧客に対してホワイト・グレー・ブラック、全ての提案をした上で、きっちりリスクリターンを説明した上で取引を行います。
自分自身もブラックゾーンを渡る時もありますが、サラリーマン人生が終わってしまうので相当慎重に行きます。

 

半沢部長みたいに尋問するビジネスマンて本当にいるの?

 

結論:います

 

今でも支店のリテール営業の場では普通にいるイメージです。
むしろ半沢部長ぐらいの尋問だとマイルドだと思います。

 

プレッシャーに耐えられずに不正を働く若手社員は結構います。
過呼吸になって倒れてビニール袋を口に当てられた同期も見ました。

デザイナーズ自身もコンプラ面でメチャメチャに詰められて泣いたことがあります。。。
広重部長みたいになりました。

 

クレームや不正が起こった場合、まず事実を正しく把握する必要があります。
性格な事実認定に基づかない議論は更なるトラブルを引き起こすため、当事者に対する尋問の強度は大変強いものになります。

警察の取り調べをイメージしていただければOKです。

 

半沢部長と伊佐山部長座らないの?

 

結論:普通座ります

 

ドアの位置からセントラル証券側が一応上座になっていることがわかります。
中央銀行が上座かと思いきや、一応セントラル証券が上座に座らせてもらってるところが面白いです。

手前側が上座なので、本来半沢部長と伊佐山部長は空いている椅子に座るのがベストです。
ただ構図的に悪いのでとりあえず立たせたイメージでしょうか。

 

ただ実際ビジネスの場で盛り上がってくると、担当者が立って歩き始めることはよくあります。
おそらく伊佐山部長が怒って立ったのに合わせて半沢部長が立ったのでしょう。

 

岡社長置物みたいだけどいいの?

 

結論:ダメです

 

岡社長や三笠副頭取がどっしり構えているのは金融機関のイメージ通りです。
基本的にチョロチョロするのは担当者で、上席者は面談に箔をつけるために居るだけのケースが多いです。

 

ただし、担当者が話すのは担当者で、上席者が話すのは上席者です。
三笠副頭取が立ち上がったら、岡社長が立って半沢の前に立たなければいけません。

三笠副頭取が半沢部長と話しちゃったら、岡社長は誰と話すの?ってなっちゃいます。

 

ドラマ的には三笠副頭取が半沢部長に怒ってるイメージが伝わって良いと思います。
しかし岡社長はマネジメントとしては失格です。

 

顧客第一主義って本当に思ってるの?

 

結論:思ってます

 

金融機関はやたら顧客第一主義と言いますが、理由は今までがそうじゃなかったからです。
2020年の大手金融機関はトップから末端に至るまで、顧客第一主義が徹底されています。

 

平成12年7月1日に、金融監督庁と大蔵省金融企画局が統合され、金融庁が発足しました。
金融庁発足以降、少しずつではありますが金融機関は健全化の一途を辿っています。

 

金融システムは、資金仲介・リスク仲介機能や決済機能を担い、経済活動の基盤をなすことから、国民生活と経済活動の健全かつ円滑な発展のためには、その安定と活力の確保が不可欠である。また、金融システムの中核である金融市場は、その本来の機能を発揮するために、利用者が市場の持つ可能性を存分に享受できるよう、また信頼感を持って利用できるよう整備される必要がある。このため金融庁は、安定的で活力ある金融システムの構築と、金融市場の効率性・公正性の確保をその業務の主要課題と位置付け、もって国民の利益の向上や国民経済の発展に資することを目的とする。

金融行政の実施に当たっては、引き続き市場規律と自己責任の原則を基軸とし、金融業務の高度化、国際化等の急速な進展を踏まえ、高い専門能力を保持するとともに、国際的な整合性の確保に努める。その際、預金者、保険契約者、投資者等の利用者の利便性の向上と保護に努める。

また、ルールの一層の明確化及びその迅速かつ厳正な運用を図るほか、政策立案過程及び行政手続の透明性の向上を図り、金融行政を実施する各段階において説明責任を果たすように努める。

金融庁は、制度の企画立案から検査・監督・監視までを一貫して担当するとともに、銀行、保険、証券等の業態を横断的に所管することから、これらの特色を最大限に活かし、金融を取り巻く環境の変化に的確に対応して、機動的かつ整合的な政策の遂行に努める。

出典:(理念)談話 - 金融庁発足に当たって|金融庁

 

中野渡頭取が一番胡散臭くない?

 

結論:胡散臭いです

 

デザイナーズの会社のトップもそうなのですが、頭取だとか社長だとかになってくると何考えているかわかりません。
ただ何事にも動じない姿勢は中野渡頭取・デザイナーズの会社のトップに通じるものがあります。

一見胡散臭い様に見えるのですが、大手金融機関のトップに立つには、並大抵の努力では難しいです。
多くの従業員は伊佐山部長のポジションにつけずに、サラリーマン人生を終えます。
胡散臭く見えているデザイナーズがまだ未熟なのかもしれません。

 

感覚的に部長職は50人に1人ぐらいのイメージです。
従業員1万人の会社だと、200人ぐらいです。

大手金融機関の部長職は、年収ベースで1,500〜2,000万円のイメージです。
成績の良い支店長だとボーナスが上乗せになって3,000万円ぐらいいくケースもあります。
執行役員で3,000万円〜ですね。

 

まとめ

  • 書類を破いて紙吹雪にすることってあるの?あります
  • 直筆の手紙を送ることってあるの?すごくあります
  • 最初から騙しにかかる営業部長っているの?いません
  • 本を出版する経営者もお金のために人を騙すの?騙しません
  • 出てくる人たちやたら携帯で電話するけどなんで?録音防止のため
  • 取締役会ってこんな人数多いもんなの?多くありません
  • 郷田社長の様な綺麗な笑顔の人が本当に人を騙すの?騙しません
  • 三木さんが書類盗み見したのは流石にやばくない?やばいです
  • 半沢部長みたいに尋問するビジネスマンて本当にいるの?いません
  • 半沢部長と伊佐山部長座らないの?普通座ります
  • 岡社長置物みたいだけどいいの?ダメです
  • 顧客第一主義って本当に思ってるの?思ってます
  • 中野渡頭取が一番胡散臭くない?胡散臭いです

 

半沢直樹2020もやはり面白いですね。

 

お礼・白

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